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東海最前線

「これからのワークスタイル」を発信する会員制ワークスペース「コラボベースNAGOYA」がプレオープン(コラボスタイル・名古屋市)

ここが最前線:コラボレーションにより新たな価値を生み出すワークスペース

業務効率化クラウドサービス「コラボフロー」を提供する株式会社コラボスタイル
(本社:名古屋市、代表取締役社長:松本洋介)が、2021年11月11日、
JPタワー名古屋の36階に、会員制の共用ワークスペース「コラボベースNAGOYA」を
プレオープンしました(本格オープンは2022年1月11日を予定)。

フロアの半分は自社のオフィスとして使い、半分が共用ワークスペースとなります。
会員どうしのコラボレーションを生み出すことを目的としたオフィスです。

コラボスタイルは、2020年7月に東京から名古屋に本社を移転した会社として
話題になりました。移転からおよそ1年半が経った今、
新たなワークスペースをオープンする狙いについて、松本洋介社長に伺いました。

株式会社コラボスタイル 代表取締役社長 松本洋介
 

 

――本日はよろしくお願いします。まず、今回プレオープンした、
  コラボベースNAGOYAの施設の概要を教えてください。

松本社長)コラボベースNAGOYAは、当社のオフィスに会員制の
   コミュニケーションスペースを併設した、「これからのワークスタイル」を
   発信するスペースです。

コミュニケーションスペースからオフィススペースを臨む

 

   予め登録した会員の方に利用していただけるコミュニケーションスペースは
   約50席と個室空間を1席設置しています。

   当社のオフィススペースは28席あり、集中できるブースも4席設置しています。
   当社従業員は、自宅を含めて、いつ、どこで仕事をするかを
   自分で決めることができます。

   コミュニケーションスペースとオフィススペースの間には、
   スピーカーからノイズキャンセルの音を出しています。

   イベントスペースはイベントのオンライン配信も可能です。

   発信スペース(展示スペース)には、コラボフローユーザー企業や
   パートナー企業の商材や、名古屋・東海地方の企業の商品を展示する
   スペースとして使っていただきます。展示物は定期的に入れ替えます。
   ちなみにこのディスプレイの棚は当社従業員がワックスをかけました。

名古屋・東海地方の企業の商品を展示する発信スペース

 

   バーカウンターは、コーヒーを飲みながら話し合うときや、
   食事にも使っていただけますが、
   コロナ禍が収束すればお酒も飲めるようにしたいと考えています。

バーカウンター

 

   植栽はフェイクグリーンを採用しています。それは植栽の世話をするための
   無駄な出社を無くすためです。これもこれからのオフィス運営の
   ヒントになると思います。

植栽のあるテーブル、無垢の集成材を使用

 

――どのような方を対象に、どのような使われ方を想定していますか?

松本)例えば、県外の人が出張に来たときに、アポイントの合間に仕事を
   していただくことが想定されます。

   また、栄にオフィスがある人が、名駅の会社に訪問した後立ち寄ってもらえれば、
   栄のオフィスへの無駄な帰社を無くすことができます。

   県外の方も地元の方も、デスクワークや商談をするだけではありません。
   当社従業員が、会員どうしのビジネスがつながる可能性があれば、
   ご紹介してコラボレーションのお手伝いをさせていただきます。

コミュニケーションスペース

 

――一般のシェアオフィスとは、どのように違いますか?

松本)コラボベースNAGOYAは、企業に勤める人が、人に会いに来るための
   「クラブオフィス」という位置づけです。
   シェアオフィスのように会社の登記をすることはできません。

   また、不特定多数の方が利用するのではなく、予め会員登録した方だけに
   利用していただきます。どのような方か分かっていれば、
   安心して他の利用者にご紹介できるためです。

――コラボスペースNAGOYAの開設の経緯や目的を教えていただけますか?

松本)これからは、1社で何かをするのではなく、様々な企業や人材が
   コラボレーションすることで新しい価値を生み出す時代です。
   つまり、これからのオフィスは「共創」の場になる必要があると考えました。

   折しも、当社の名古屋オフィスも移転後に従業員が増えて、
   手狭になっていました。
   そこで、オフィス増床とコミュニケーションスペースを設けることを計画し、
   コラボベースNAGOYAが生まれました。

   コラボベースNAGOYAの目的はいくつかあります。

   1つ目の目的は、コラボレーションにより新しい価値(イノベーション)を
   生み出す場にすることです。このオフィスは名駅に直結しており、
   県内外の方が使いやすい場所にあるため、県内外の優秀な方、
   面白い方が集まりやすいです。そのような方たちの出会いから、
   コラボレーションが起こり、イノベーションが生まれることを期待しています。

   当社従業員も、ここに集まる人たちから刺激を受けて、興味・関心が広がり、
   人脈が広がります。そこからビジネスの可能性が広がることも期待しています。

   2つ目の目的は、「これからの働き方」について情報発信をすることです。
   ここで実証した新しい働き方の取り組みや、例えばリモートワークを上手にする
   ためのヒント、失敗したことなどについても、情報発信していきたいと
   考えています。

   当社従業員が実際に試して高評価だったインカムなどのデスクワーク機器も
   展示しています。ご希望があれば、当社が使っているツールを
   ご覧いただくこともできます。

   「コラボベース名古屋に来れば、今後のワークスタイルのヒントがつかめる」と
   思っていただきたいです。

従業員に高評価のデスクワーク機器の展示

 

   3つ目の目的は、名古屋・東海地方への魅力を内外に伝えることです。
   県外の人に利用していただき、名古屋・東海地方の企業の人と出会い、
   また発信スペースに展示された商品を見ていただくことで、
   名古屋・東海地方の魅力を感じていただければと思います。

   4つ目の目的は、社会貢献です。コラボベースNAGOYAの利用料は無料でもよいと
   考えていましたが、企業の人から「有料の方がよい」という意見がありました。
   そのため、利用料はいただくことにしたいと思いますが、
   その収入は社会貢献のために寄付します。

   また、循環型社会を目指し、机やイスなどのオフィス家具はリユースやリサイクル
   されたものを多く採り入れています。

――御社は2020年7月に東京から名古屋に本社を移転されました。
  それからおよそ1年半が経ちましたが、改めて、移転された経緯と
  移転後の現況について教えていただけますか?

 

 

松本)移転した時期はちょうど新型コロナウイルスの感染拡大と重なりましたが、
   従来から東京一極集中の弊害を感じており、以前から移転を計画していました。
   特に東京では従業員が通勤することの負担が大きいです。新型コロナウイルスの
   感染拡大により、東京一極集中はリスクが高いことが示されました。

   当社はもともと名古屋に開発拠点がありました。東京に本社を置いていたのは
   首都圏の顧客開拓のためですが、一定の顧客を開拓したので、
   東京に本社を置く必要がなくなりました。
   また、コロナ前からリモートワークを行っており、数人の従業員は
   東京・名古屋以外にも全国で働いていました。

   私は愛知県出身で、名古屋で働いた経験があったので、
   名古屋の住みやすさ・働きやすさを知っていました。
   名古屋は、新幹線で東京まで90分、新大阪まで50分で行けるため便利です。

   当社は「ワークスタイルの未来を切り拓くこと」を企業理念としています。
   東京ではなく、名古屋から新しいワークスタイルを発信することに価値がある
   と思います。そこで名駅にオフィスを移転しました。

   移転したと言っても、私以外に名古屋に転勤したのは、
   名古屋出身で地元が好きな従業員1名だけでした。
   本人の意向に沿わない転勤は行っていません。

   東京では新たにWe Workを借りて、働く場所を自由に選べるようにしています。
   会社として場所にとらわれない働き方を進めており、
   リモートワークやワーケーションを推奨しています。

   当社では「自宅オフィス化支援制度」を導入し、在宅勤務のために金額の上限なく
   設備投資を補助します。

   移転から1年半がたちましたが、移転は大成功だったと言えます。

――コラボベースNAGOYAの本格オープンは2022年1月11日と伺っております。
  このワークスペースから、面白いイノベーションが生まれていくことを
  期待しております。本日はありがとうございました。

株式会社コラボスタイル 代表取締役社長 松本洋介

 

【コラボベースNAGOYA】
所在地:〒450-6336 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋36階
お問い合わせEメール: community@collabo-style.co.jp

【会社概要】
社名:株式会社コラボスタイル
代表者:代表取締役社長 松本 洋介
事業内容:ワークフローシステム「コラボフロー」の開発・運営・販売
設立:2013年7月
資本金:50,000,000円( 2020年7月30日現在 )
本社所在地:〒450-6321 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋21階
URL:https://corp.collabo-style.co.jp/

 

著者・編集・写真
東海最前線編集部