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東海最前線

約400本の「和傘」の空間で平和を祈る、関ケ原ウォーランド(岐阜県関ケ原町)

2024.05.02

店舗・施設

関ケ原合戦を再現したテーマパーク型資料館「関ヶ原ウォーランド」(運営:株式会社レスト関ケ原)で、約400本の和傘の空間を演出するイベント「和傘物語・和傘灯り物語2024」が2024年4月26日から開催しました。

約400本の和傘を壁面、空中、地面に配置し、SNS映えする鮮やかな空間が生み出されています。夜には灯りによる幻想的な空間となります。和傘のレンタルも行っており、和傘を持って写真撮影もできます。フォトコンテストも開催しており、グランプリ賞品は近江牛1kgなどが用意されています。隣接するレストランには入場料が無料になるセットメニューもあります。このイベントの実施主体は、岐阜県内の企業などによる「関ケ原和傘物語2024実行委員会」です。

 (写真提供:関ケ原ウォーランド)

 夜にライトアップされた和傘(写真提供:関ケ原ウォーランド)

開催期間は、第1章から第3章の3期間に分かれています。昼の部、夜の部とも最終入園は閉園時間の30分前まで。夜の部の営業は金曜日、土曜日、日曜日、祝日のみです。
1章 2024年4月26日(金)~6月16日(日) 昼の部 10:00~16:00/夜の部 17:30~20:00
2章 2024年6月28日(金)~9月29日(日) 昼の部 10:00~16:00/夜の部 18:00~20:30(※風鈴まつりも同時開催)
3章 2024年10月11日(金)~12月1日(日) 昼の部 10:00~16:00/夜の部 16:30~19:30

 

会場となる「関ケ原ウォーランド資料館」は、関ケ原の戦いを再現したテーマパーク型資料館です。約30,000平米の敷地内に、コンクリート像作家の浅野祥雲氏によるコンクリート製の武将像を、関ケ原の戦いの東軍(徳川軍)と西軍(豊臣軍)の陣地に配置しています。

関ケ原ウォーランド

関ケ原ウォーランド

 

「和傘物語・和傘灯り物語2024」についてインタビュー

「和傘物語・和傘灯り物語2024」について、「関ケ原和傘物語2024実行委員会」の谷口さんにお話を伺いました。

――「和傘物語・和傘灯り物語2024」を開催した目的は何ですか?

谷口さん)このイベントの目的の1つ目は、「平和への祈り」です。ご存じのように、今、世界中で戦乱が起こっています。関ケ原は672年の「壬申の乱」と、1600年にあった日本最大の戦争「関ケ原の戦い」の2度の大きな戦乱の舞台となりました。「関ケ原の戦い」を経て、その後の天下泰平がもたらされました。このイベントの会場となる「関ケ原ウォーランド」の隣にある「天満山宝蔵寺」では、「関ケ原の戦い」の戦没者を慰霊し、平和を祈願しています。和傘の原型となった「蓋(きぬがさ)」は、かつては魔除けの象徴でもありました。和傘の「和」は平和の「和」にもつながります。魔除けと平和につながる「和傘」をおよそ400本展示することで、平和を祈る空間を演出します。

 目的の2つ目は、関ケ原町や岐阜県の観光振興です。コロナ禍で関ケ原町の観光関連産業も打撃を受けました。「和傘物語・和傘灯り物語2024」を目当てに関ヶ原を訪れていただき、近隣の施設や店舗も利用していただくことで、活性化することを期待しています。
 先日も、このイベントのことを知っていただいて、「子どものとき以来、久しぶりに関ケ原ウォーランドを訪れた」という方もいらっしゃいました。また、アマチュアカメラマンの方が、昼にも夜にも訪れていただいています。

――「和傘物語・和傘灯り物語2024」の開催にあたり、苦労されたところはありますか。

谷口さん)これだけの数の傘を集めることが大変でした。なお、プレスリリースを発表した際は和傘が300本でしたが、その後追加があり、5月2日時点で約400本になりました。また、和傘の展示の構成にも苦労しました。

――第2章は展示が変わるようですが、どのようになりますか。

谷口さん)「風鈴まつり」と「和傘」の展示を同時に行います。「風鈴まつり」の時期には、風鈴が関ケ原ウォーランドの奥にある「薬師如来像」まで続き、短冊に祈りや願い事を書いていただけるようになります。

過去の「風鈴まつり」の様子

――それは楽しみですね。ありがとうございます。

 

なお、参考までに「東海最前線」で2020年に関ケ原ウォーランドの「風鈴まつり」をとりあげた過去記事があります。
「5000個の風鈴が涼やかな音を奏でる「日本一の風鈴まつり」(関ヶ原ウォーランド)」

 

「和傘物語・和傘灯り物語2024」の入場料とお食事とのセット料金、フォトコンテスト応募要項は次の通りです。

<入場料(税込)>
個人のお客様  大人:800円(300円分の売店金券付)、小学生:500円、4~6歳:300円、3歳以下:無料
団体のお客様※ 大人:500円、小学生:300円、小学生未満:無料
※イベント開催期間は通常の入場料と異なります
※団体はバスツアーまたは30名以上の団体で、食事セットがある場合
※「Sekigahra花伊吹」ではGW期間中に入場料が無料になるセットメニューがあります
※「鉄板ダイニング 天満」ではGW期間中に入場料が割引になるセットメニューがあります

 

<フォトコンテスト応募要項>
・テ ー マ:「和傘」
・応募資格:プロ・アマチュア問わずどなたでも。(未成年の方は、保護者の同意が必要)
・応募期間:2024年4月26日(金)~2024年12月1日(日) (当日必着)
・入賞賞品:グランプリ 1名 近江牛1kg/準グランプリ 2名 近江牛 500g/入賞3名 特産品
・当選発表:2024年12月31日までにインスタグラムDMまたはメールにて通知
・応募条件、応募方法、応募上の注意事項は、Webサイトをご参照ください。
・URL:https://www.rest-sekigahara.co.jp/

 

「三成めし」に認定された「旨辛近江牛カレー 笹尾山の陣」

関ケ原ウォーランドと同じ敷地内にあるレストラン「Sekigahara花伊吹」では、ゴールデンウイーク(4月26日から5月6日まで)期間中には食事とセットで「和傘物語・和傘灯り物語2024」の入場料が無料になる限定メニューを提供してます。

限定メニューの一つ、「三成めし」に認定された、「旨辛近江牛カレー 笹尾山の陣」(税込2,200円)をいただきました。「三成めし」とは彦根・米原・長浜市内の飲食店などが、石田三成をテーマに考案したもので、びわ湖・近江路観光圏活性化協議会さんによる審査で一定の認定基準をクリアした飲食メニューです。

旨辛近江牛カレー 笹尾山の陣

人気ラーメン店、名古屋辛麺「鯱輪」が監修したカレーです。山頂の玉子(玉)を「石田三成」に見立て、ローストビーフの山を、三成が布陣した「笹尾山」に見立てています。石田三成の生誕地である近江牛入りのカレールーを、笹尾山に布陣させます。

カレールーを少しずつかけて、ローストビーフの山を崩していくと、中からライスが姿を現します。

見た目はボリュームがありますが、ローストビーフは口の中で溶けてなくなります。コクとスパイスが効いた近江牛カレーで、ローストビーフもライスも、最後までおいしくいただくことができました。これは、石田三成の陣が破れ、東軍の勝ち、ということになるのでしょうか。

他に入場料が無料になるゴールデンウィーク期間限定メニューには次のものがあります。
(ゴールデンウィーク後も継続して提供するメニューもありますが、一部にメニュー・料金の変更があります)
・近江牛の最高峰5等級&希少部位千本筋トマトしゃぶ 2,800円
・近江牛5等級肩バラの近江牛すき焼き 2,500円
・近江牛&飛騨牛食べ比べ(2人前)関ヶ原合戦すき焼き 2人で3,900円
・これぞ関ヶ原名物!ローストビーフ天下丼 2,200円

また、隣の「鉄板ダイニング 天満」では、同じく4月26日から5月6日までのゴールデンウィーク期間中に、全ランチメニューで「和傘物語」の大人の入場料800円が300円に、小学生以下は無料になります。ご利用のお客様はご予約時にお店にお知らせください。

 

さて、近隣の方は「関ケ原ウォーランド」を一度は訪れたことがあるかもしれませんが、「和傘物語・和傘灯り物語2024」の期間中に久しぶりに訪れてみてはいかがでしょうか。

 

【施設概要】
関ヶ原ウォーランド資料館
関ケ原合戦を再現したテーマパーク型資料館です。約30,000平米の敷地内に、コンクリート像作家:浅野祥雲作の極彩色のコンクリート製等身大武将像を、史実にもとづき、豊臣軍と徳川軍の陣地に配置しています。戦国の雰囲気を感じられるよう、甲冑レンタルも行っています。屋外展示のほか、参加型ゲーム、関ヶ原合戦屏風を展示する資料館もあります。URL:https://www.warland-web.com/

運営会社:株式会社レスト関ヶ原(sekigahara 花伊吹)
住  所:岐阜県不破郡関ケ原町1707-2
設  立:昭和39年4月21日代 表 者:代表取締役社長 谷口 壱泉
営業品目:ドライブイン(飲食・土産物製造販売・観光業務一切)
電  話:058-443-1177(代表)
URL:https://www.sekigahara-hanaibuki.com/Eメール:info@rest-sekigahara.co.jp

 

取材・編集
東海最前線 編集部