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東海最前線

インダストリアルテイストの国産家具をセミオーダーできる家具インテリア店 Labo furniture works

2019.01.05

店舗・施設

ここが最前線:名古屋では珍しい国産のインダストリアルテイスト専門のセミオーダー・カスタマイズ可能な家具インテリア店

名古屋市昭和区の鶴舞付近は、家具インテリア店が集まっているスポットの1つです。2018年末、その鶴舞に、名古屋では珍しいインダストリアルテイストを専門に扱う家具インテリア店「Labo furniture works」(ラボ・ファニチャー・ワークス)がオープンしました。家具・インテリア選びから、住宅・店舗のインテリアコーディネートの相談にも対応するお店です。早速お店を訪問し、代表の松本康さんに話を伺いました。

▲代表の松本康さん

【プロフィール】
松本 康
株式会社Labo 代表取締役
Labo furniture works  代表
愛知県名古屋市生まれ。家具・インテリア業界で26年の経験がある。大学中退後、家具職人の父の影響を受け家具業界へ。愛知県内、関東の有名インテリアショップ、大手インテリアショップのマネージメントを歴任。2018年8月に独立して創業。老舗家具店のインテリアショップコンサルティングも手掛ける。

 

――外から見ると普通のビルですが、中に入ると一転しておしゃれな空間になっていることに驚きました。このビル全体がショールームになっているのですか?

松本さん:4階建てのビルをリノベーションしました。1階は駐車場、2階~4階をショールームとしています。1階が駐車場なので、ご来店の際は路上の看板を目印にしていただければと思います。ゆっくり家具を見ていただき、それぞれの家具のこだわりや特長について説明させていただきます。家具選びのご相談にも応じさせていただきます。店舗の営業時間は月・木・金・土・日の12:00~20:00です。毎週火曜と水曜が定休です。ご要望があれば、定休日や営業時間外の予約も承ります。

▲路上の看板

▲(上・下)インダストリアルテイストのテーブル、チェア

――品ぞろえの特徴である「インダストリアルテイスト」とは、どのようなことですか?

松本さん: インダストリアルとは「工業的」という意味で、倉庫や工場にありそうな、無機質な素材を用いた、シンプルなデザインのテイストのことです。大量生産で画一的な商品へのアンチテーゼとして、素材の味を生かした手作り感のある家具であることも特徴です。

     素材としては、当店に展示してある家具はすべて、鉄、木、革、布の素材だけで作られています。鉄や木は長持ちするため、長年使い続けると独特の味が出ます。劣化するソファの表面やチェアの座面の革や布の部分は張替えることができます。そうして、メンテナンスすることで長く使っていただける家具でもあります。

▲(上・下)寄木の模様が美しいテーブル。香川県高松市のこたつ製造工場が制作。

     このようなインダストリアルテイストの家具インテリアは、この10年ぐらいで世界的に人気が高まってきました。東京にもこのような品揃えの家具インテリアショップが増えています。ところが、これまで名古屋にはこのような品揃えを専門的に扱う店舗がほとんどありませんでした。そこで、インダストリアルテイストの家具インテリアを名古屋・東海地域の方々に紹介するお店として、Labo furniture worksをオープンしました。先日来られたお客様からは、「東京のお店みたいだ」と言っていただきました。それぐらい、名古屋になかった品ぞろえのお店だということです。

 ▲(上・下)骨組みに鉄を活かしたテーブル、チェア、ソファ。岐阜県関市の元自動車部品製造工場が制作

――扱う家具はどこから仕入れていますか?

松本さん:仕入れ先は、元は下請けをしてきた、優れた技術を持ち、高品質の製品を提供できる製造業者です。家具インテリアのセミオーダーやカスタマイズにも、購入後のメンテナンスにもリーズナブルに対応してもらえる製造業者を、全国から厳選しました。次のような事業者です。

     ・大阪府富田林市、元座椅子製造工場(ソファー、チェア)
     ・岐阜県関市、元自動車部品製造工場(テーブル、ソファ、チェア)
     ・静岡県静岡市、ドレッサー製造工場(テレビボード、テーブルなど)
     ・香川県高松市、こたつ製造工場(テーブル、チェア)
     ・大分県のソファ製造工場(ソファ)

 ▲静岡県静岡市のドレッサー製造工場が制作
(上)塗装用の足場材を材料に作ったローボード。ペンキの汚れ具合もカスタマイズ可能。
(下)照明付きのドレッサーと棚。

 

――ショールームにはどのような商品を展示していますか?

松本さん:家具としては、テーブル、チェア、ソファ、棚、ローボードなどです。他に、ラグ、照明、観葉植物、雑貨など、様々なインテリア商品を展示しています。

▲(上・下)大分県のソファ製造工場が制作したソファ。

 ▲(上・下)大阪府富田林市の元座椅子製造工場が制作したソファ。

――お店ではどのようなセミオーダーができますか?

松本さん:ソファは10cm単位で、机や棚は1cm単位でセミオーダーできます。ソファや椅子の表面の布や革の素材・色も選ぶことができます。色や素材や形状など様々なカスタマイズのご要望にも対応します。当店にご相談いただければ、世界に1つしかないオンリーワンの家具をリーズナブルに手に入れることができます。

     なお、巷にはフルオーダー家具のお店もあります。しかし、ほとんどの方は、具体的な家具のイメージを持っていなければ、どのような家具をオーダーすればよいか分からいのではないでしょうか。当店ではショールームの家具を参考にイメージしていただき、その上でお部屋やお好みに合うように家具をセミオーダーまたはカスタマイズしていただけます。

 ▲鉄工業者が作成した棚

――どのようなお客様をターゲットとしてお考えですか?

松本さん:住宅や店舗・オフィスに、オンリーワンの家具を選びたいとお考えの、20代~40代の方を主なターゲットとしています。中でも、結婚・出産のタイミングで新居を購入する30代前後の方や、店舗オーナーや会社経営者の方がコアターゲットになると考えています。先日も店舗オーナーの方が来店され、ショールームの家具を気に入られて、店舗全体のインテリアコーディネートを依頼していただきました。インダストリアルテイストはどちらかと言えば男性に好まれますが、女性にも気に入っていただけるデザインの家具もあります。

                 家具は購入するタイミングがあり、誰でもすぐに購入していただけるとは思っていません。ただ、家具について誰かに相談したいときに、候補の1人として覚えておいていただければと思います。

 ▲カラフルなキャビネット

 ▲インダストリアルテイストの家具に合う観葉植物

――今後、お店ではどのような計画がありますか?

松本さん:2019年2月には屋上にウッドデッキを敷いてショールームとし、アウトドア向けの商品などを展示するつもりです。また、今後は家具の作り手の方を招いて、店内でトークショーを開くことも計画しています。作り手の想いをお聞きいただければ、家具への魅力をより感じていただけると思います。

――それは楽しみですね。ありがとうございました。

 

昨今、格安の大量生産品の家具店が人気です。その恩恵を受けている方も多くいらっしゃいます。一方で、世の中に1つしかない家具を、愛着をもって長く使う。そういった価値観を大事にしたい方もいらっしゃるはずです。そのような方は、Labo furniture worksを訪れて、松本さんに家具のことを相談してみるのはいかがでしょうか。

Labo furniture works
URL:https://labo-fw.com/