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東海最前線

東海地方の不動産・注目エリア(23)堀田

2022.09.01

社会・地域

東海地方の不動産の注目エリアを紹介する連載、
第23回目は、名古屋市瑞穂区にある堀田駅の周辺をとりあげます。

名古屋市瑞穂区には2つの堀田(ほりた)駅があります。
名鉄名古屋本線の堀田駅と、そこから500mほど南にある
名古屋市営地下鉄名城線の堀田駅です。

名古屋駅へは名鉄の堀田駅から約10分、
栄駅へは地下鉄名城線の堀田駅から約15分と、
名古屋中心部へのアクセスも良好です。
名古屋高速3号大高線の堀田ICも近く、車での移動もしやすいです。
商業施設も充実しており、暮らしやすい地域です。

周囲にはブラザー工業の本社や工場・技術開発センター、
パロマの本社などがあります。
工場も比較的多く、働く場所の選択肢も豊富です。

 

ブラザー工業本社

ブラザー工業の本社は地下鉄名城線の堀田駅から
北に200mのところにあります。
ブラザー工業は連結従業員38,000人以上を擁し、
連結売上高6,000億円を超える、
ミシン、プリンター・複合機、通信機器などの製品がある
日本を代表するメーカーの1つです。

ブラザー工業の歴史は、
1908年、ブラザー工業の創業者安井正義・実一兄弟の父、
安井兼吉が輸入ミシンの修理業を行う「安井ミシン商会」を
設立したことから始まりました。

家業を継いだ正義・実一の兄弟はミシンの事業化に向けて
1928年に麦わら帽子製造用ミシン「昭三式ミシン」を完成。
商標は兄弟全員の協力を象徴する「BROTHER」と命名。
これが「BROTHER」ブランドのルーツとなりました。

1932年に国産初の家庭用ミシン1号機を完成、
1936年に工業用本縫ミシンを完成させました。

戦後は、ミシンで培った技術を生かして、様々な製品を発売。
1950年代には家庭用編機、洗濯機、扇風機、オートバイを発売。
1961年、ポータブルタイプライターを発売。
1960年代後半、電卓を生産し国内外で販売。
1971年、アメリカの会社と共同で
高速ドットマトリクスプリンターを開発。
1980年台には、電子タイプライター、プリンター、日本語ワープロ、
FAXといったOA機器の製品を拡大しました。
1992年、子会社の株式会社エクシングを設立し、
通信カラオケシステム「JOYSOUND」を発売。
1992年、アメリカ向けに発売した「FAX-600」は
その後の複合機製品へと発展する礎となりました。

 

ブラザーミュージアム

ブラザー工業本社の空港線(堀田高岳線)を挟んで向かいにある、
ブラザー工業の100年以上の歴史を伝えるミュージアム。
エントランスと3つのゾーンから構成されています。

プロダクトゾーンでは、OA機器などの新製品をはじめ、
ミシンによる刺しゅう、ネームシールやペーパークラフトの作成、
写真プリントなど、ブラザーの最新技術を体験できます。

ミシンゾーンでは、世界最初のミシンのレプリカや
海外のアンティークミシン、ブラザーの代表的機種など
50種類以上のミシンを公開しています。

ヒストリーゾーンでは、国産ミシンの実現につながる
「麦わら帽子製作用水圧機」をはじめ、
家電、オートバイ、タイプライターなど、
ブラザーの各時代の代表的な製品を展示しています。

 

パロマ

パロマの本社は地下鉄名城線の堀田駅から200mほど西にあります。
パロマは創業1911年、連結社員数13,647名、
連結売上高4,000億円を超える
ガス機器製造販売、エアコン製造販売を手掛ける企業です。

パロマの歴史は、1911年、小林由三郎が名古屋市古渡町で
「小林瓦斯電気器具製作所」創業したことから始まります。

1938年、現在の名古屋市瑞穂区桃園町に工場を新設しました。
1945年、終戦と同時にガス器具の生産を再開。
1952年、ガスストーブ、ガスレンジ、ガス湯沸器などの生産を拡充。
ブランド名に「パロマ」を使用し、全国へ進出。
1958年、ヒューズメタル採用ガス炊飯器を発売。
1964年、小林製作所から製造部門の「パロマ工業株式会社」と
販売部門の「株式会社パロマ」に分離独立。
2011年、「パロマ工業株式会社」と「株式会社パロマ」が合併し、
新しく「株式会社パロマ」が発足しました。

 

商業施設

名鉄堀田駅からすぐのところに、スーパーマーケットの
パレマルシェ堀田店があります。
食料品、酒類、住居関連用品などが揃っています。

名鉄堀田駅から北に200mのところには、
ホームセンターのカインズホーム名古屋堀田店があります。
売場面積12,662平米と広大なエリア旗艦店であり、
900台以上が駐車できる駐車場もあります。
カインズ工房では、3Dプリンターや各種工具を使って
DIY(日曜大工)をしたり、DIYの講座に参加することができます。

ほかにも堀田駅周辺にはアオキスーパー、DCMカーマ、フィール、
などがあり、日常的な買い物に便利です。

 

ブラザー記念病院と西本病院

堀田駅近くには2つの病院があります。

ブラザー記念病院は、名鉄堀田駅と地下鉄名城線堀田駅の
間にあります。
1954年にブラザー病院として開院。
2008年7月に隣接地に新築移転し「ブラザー記念病院」と改称。
診療科目は、内科、外科、整形外科、眼科、婦人科、歯科、
小児歯科、放射線科、健診センターがあり、病床数は59床です。

西本病院は、名鉄堀田駅から北に500mのところにあります。
昭和のはじめに堀田に開院した「にしもとほねつぎ」
を前身とし、90年以上にわたって堀田で地域医療に従事する病院。
内科・整形外科・リハビリテーション・人工透析の診療を
中心に行っており、病床数は32床です。

さて、今回は堀田をご紹介しました。
名古屋中心部へのアクセスが良好で、商業施設や病院も
充実している堀田は、今後も住居ニーズが見込めるエリアです。

【参考・引用】
・不動産の教科書【ベッドタウン特集①】名古屋駅-堀田駅間が
 約20分で行ける新開町エリアの住みやすさ
 https://www.toshinjyuken.co.jp/aichi_nagoya/?p=2113
・ブラザー工業 https://global.brother/ja/digest/innovation
・ブラザーミュージアム https://global.brother/ja/corporate/museum
・愛知県の観光公式サイトAichi Now
 https://www.aichi-now.jp/spots/detail/2157/う
・パロマ https://www.paloma.co.jp/corporate/company/history.html
・パレマルシェ堀田店 https://www.okuwa.net/store/pare/005.html
・流通ニュース https://www.ryutsuu.biz/store/j091316.html
・ブラザー記念病院 http://www.brother-kinen-hp.jp/
・西本病院 https://www.kouseikai.nagoya/nishimoto-hp/

 

企画:名城企画株式会社2005年に名古屋市東区で開業した不動産会社。
不動産売買事業、不動産仲介事業、パーキング事業(名城パーキング)、
不動産管理事業、賃貸仲介事業(ホームメイト事業)、太陽光発電事業の6事業を展開。
地元名古屋の総合不動産企業としてお客様の要望にこたえるため、
大企業の組織的な考えにとらわれない柔軟なサービスを提供しています。

 ・名城企画株式会社:http://www.meijokikaku.jp/ ・名古屋・東海収益不動産NAVI:https://www.nt-navi.jp/


著者・編集:
東海最前線 編集部


写真

南谷有美 フリーランスのカメラマン/ライター
2018年4月に認可外保育園長を退いてから、各地を巡る旅人に。
リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活している。