東海地方の不動産・注目エリア（8）池下

2021.02.22

東海地方の不動産の注目エリアを紹介する連載、
第8回目は、池下をご紹介します。

名古屋市千種区にあり、市営地下鉄東山線の駅がある池下。
近年は駅周辺、広小路北側の再開発によって、
複合型施設が相次いで生まれました。

池下駅前

池下の名前の由来

池下はもともと丘陵地帯で水が乏しく、農業に向きませんでした。
万治年間（1600年代後半）に尾張藩士で庄屋でもあった兼松源蔵が
堰堤を築いて6千坪の面積の溜池「蝮ヶ池」（まむしがいけ）を
造成。その下にあたる西側が「池下」と呼ばれるようになったと
言われています。（諸説あります）

池下駅から北へ300メートルのところにある蝮ヶ池八幡宮は、
兼松源蔵が京都の石清水八幡宮を分霊して、
この地の守護神として祀ったとされています。

蝮ヶ池は大正10年に埋め立てられ、池下駅や旧池下車庫が造営され
ました。旧池下車庫は後に厚生年金会館（ウェルシティ名古屋）
となりましたが、2008年10月に閉館し、今では高層マンションの
「グランドメゾン池下ザ・タワー」となっています。

グランドメゾン池下ザ・タワー

利便性の高い街

池下は利便性が高い住宅地として人気があります。
名古屋都心部へのアクセスも良好で、
地下鉄東山線で栄駅へは約8分。名古屋駅へは13分です。

また、池下駅は市バスのターミナル駅でもあり、
栄、藤が丘、金山、桜山、自由が丘、汁谷東（千種区）、
大森車庫（守山区）、猪高車庫（名東区）、
猪子石団地（名東区）の各方面の通勤通学客も降り立ちます。

池下駅バスターミナル

千種区役所や千種警察署も池下駅付近にあります。　
駅の周囲には飲食店や商業施設も充実しています。
大通りを外れれば比較的静かな住宅地が広がります。

千種区役所

相次ぐ再開発でおしゃれな街に

以前の池下はこれといって目立った特徴があるわけではなく、
近隣の大学に通う学生向けのお店が多いという印象のエリアでした。

しかしこの10年の間に、特に広小路より北側の再開発が行われ、
マンションと商業施設からなる複合施設が相次いで誕生しました。

1997年には、池下駅の西側にあった公団池下団地などを
再開発して、地上26階、地下3階建ての複合施設
「サンクレア池下」が駅に隣接して誕生しました。

サンクレア池下

地下1階から地下3階までは深夜12時まで営業する
スーパーマーケットや飲食店などのショッピングモール
4階はクリニックモール、5階以上がマンションになっています。

2007年3月には、池下駅の北西徒歩4分のところに、
ジェイアール東海の社宅の跡地を利用して、
ジェイアール東海と三菱地所が共同で開発した、
総戸数373戸の高級分譲マンションと商業施設からなる
「ナゴヤセントラルガーデン」が誕生しました。

ナゴヤセントラルガーデン

ナゴヤセントラルガーデンの並木

各戸平均面積が98平米で、永住できる住居として打ち出されています。
総開発面積約38,000平米の広大な敷地の約30%を緑地が占めており、
南北の道路には「ケヤキ」と「ルブラカエデ」の並木が美しいエリアです。

ナゴヤセントラルガーデン　NAGOYA LA BETTOLA da Ochiai

ここには全国的に有名なシェフの店舗が集まっています。
イタリアンの巨匠、落合務氏の「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」、
ミシュラン一つ星を獲得した「銀座神谷」、
四川料理の巨匠・陳健一シェフの「四川飯店」、
和食の笠原将弘シェフの「賛否両論」、
辻口博啓シェフのスイーツブランド「フォルテシモアッシュ」
といった豪華な顔ぶれです。
このほか、「メゾンカイザー」や「成城石井」も人気です。

ナゴヤセントラルガーデン　メゾンカイザー

2014年1月には、地下鉄東山線池下駅に直結して、
清水ハウス、長谷工コーポレーションによる
地上42階建て、352戸の高層分譲マンション
「グランドメゾン池下ザ・タワー」が誕生し、
池下のランドマーク的存在となりました。

グランドメゾン池下ザ・タワー

グランドメゾン池下ザ・タワーのマンションは
コンシェルジュサービス付きで、
高層階からは名古屋市中心部が一望でき、
地下鉄池下駅東口まで庇のある直結通路でアクセスできます。
マンション内には住人専用のラウンジやミニ図書館、
45台分のEV・PHV対応駐車場もあります。
敷地緑化率は27％であり、緑の多い環境を生み出しています。

このような再開発によって、新しい住民が住むようになると、
池下駅周辺にはこれらの住民をターゲットとする
新しいお店も増えてきたようです。
今後、池下は「おしゃれな街」というイメージが
定着するようになるのかもしれません。

ナゴヤセントラルガーデン　メゾンカイザー

【出典】
・「名古屋地名ものがたり」杉野尚夫著、風媒社
・住みたい街ランキング2015 名古屋 >池下
　https://suumo.jp/edit/sumi_machi/2015/nagoya/eki/ikeshita.html
・憧れのブランドエリア
　https://www.stepon.co.jp/townreport/ikeshita/
・名古屋に転勤した人が選ぶ本当に住みたい名古屋エリア！
　https://www.style–plus.jp/contents/?p=3636

【企画・編集】名城企画株式会社 × 東海最前線（タイアップ連載企画）
※本原稿は東海最前線編集部の責任で執筆しています。

企画：名城企画株式会社 2005年に名古屋市東区で開業した不動産会社。
不動産売買事業、不動産仲介事業、パーキング事業（名城パーキング）、
不動産管理事業、賃貸仲介事業（ホームメイト事業）、太陽光発電事業の6事業を展開。
地元名古屋の総合不動産企業としてお客様の要望にこたえるため、
大企業の組織的な考えにとらわれない柔軟なサービスを提供しています。