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東海最前線

東海地方の不動産・注目エリア(16)長久手

東海地方の不動産の注目エリアを紹介する連載、
第16回目は、長久手をとりあげます。

愛知県の北西部、名古屋市と豊田市、瀬戸市などに隣接する
長久手市は、以前は長久手町でしたが、2012年に市制変更しました。
40年間にわたり人口が増え続けており、
近年は「住みやすい街」ランキングにも上位の常連です。

2016年にイオンモール長久手、2017年にイケア長久手と
大型商業施設が相次いで開店したことでも注目されています。

長久手の公共交通機関としては、
市内には日本初のリニアモーターカーである
愛知高速交通東部丘陵線(愛称:リニモ)の駅が4つあり、
地下鉄東山線の藤が丘駅と愛知環状鉄道の八草駅の間を結びます。
また市内に名古屋瀬戸道路の長久手インターチェンジがあり、
東名高速道路の名古屋インターチェンジも至近です。

▲リニモ

 

 

湿地帯だった長久手

長久手という名前は「長湫(ながくて)」が元だと言われています。
「湫(くて)」は水草などが生えている低湿地を表し、
「長湫」は低湿地が長く続くことを表しています。

歴史上で「長久手」の名前が挙がるのは、1584年頃の「小牧・長久手の戦い」です。
これは、「本能寺の変」の後、羽柴秀吉と徳川家康が唯一直接対決した戦いであり、
徳川側が勝利したことが知られています。

▲古戦場公園

 

リニモ「長久手古戦場」駅の北にある「古戦場公園」は
当時の戦場だった場所の1つであり、
その一角にある「長久手市郷土資料室」に関連する資料が展示されています。

▲長久手市郷土資料室

 

 

人口増加が続く長久手

長久手市は40年間にわたって人口が増え続けています。
長久手市の「ながくての統計」によれば、
1991年(平成3年4月1日)は30,928人、2021年(令和3年4月1日)は60,035人と、
およそ30年でおよそ2倍に増加しています。

2015年国勢調査では、長久手市の住民の平均年齢は38.6歳で、
全国平均の46.4歳に比べて8歳若く、
2015年時点で全国の自治体で最も平均年齢が若い自治体です。

平均年齢が若い理由は、名古屋市や豊田市で働く子育て世帯が、
長久手市に移り住むケースが多いためです。

新しい住宅地は綺麗に整備され、近隣の商業施設も充実しています。
自動車がなければ生活に不便な面はありますが、
子育て世帯が住むために必要な条件が揃っています。

 

人気の大型商業施設が次々と誕生

長久手市は最近、人気の大型商業施設が相次いでオープンし、
メディアでも頻繁に取り上げられています。

2016年12月に開業した「イオンモール長久手」は、
敷地面積およそ6万㎡の店舗に地下1階から地上4階にかけて
およそ200店の専門店が入居する巨大ショッピングモールです。
リニモの長久手古戦場駅からペデストリアンデッキが接続しており、
2,600台分の駐車場が設置されています。
東海初・愛知県初として出店した店舗も多数あります。

▲イオンモール長久手

 

また、1F化粧品売り場のイオンモール国内初となる「リップバー」や、
モール棟2Fの女性専用パウダールームなど、
女性目線の店舗づくりが特長の1つとなっています。

2017年10月には、東海地方初、国内10店舗目となる
スウェーデン発祥の家具大手店「IKEA長久手」がオープンしました。
敷地面積約48,000㎡の店舗に、約9,500点の商品が販売されています。
リニモ「公園西」駅からペデストリアンデッキが接続しており、
1,400台分以上の駐車場が設置されています。

▲IKEA長久手

デザイン性に優れた安価な家具・雑貨だけでなく、
レストランやビストロ(スナック)が安価で利用でき、
1時間無料で4歳~10歳の子どもを預けられるスモーランドも、
人気の理由となっています。

 

愛・地球博記念公園「モリコロパーク」

平成17年に開催された、日本国際博覧会「愛・地球博」の
会場跡地は、「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」として
整備されており、子どもたちが1日中遊んで楽しめる公園です。

様々な遊びのプログラムを提供する「愛知県児童総合センター」
をはじめ、大観覧車、9つの自然体感遊具、
アイススケート場、温水プール、レンタサイクル、
環境学習施設「もりの学舎」、農業体験施設「あいちサトラボ」、
体育館、野球場、サッカー場、テニス場といったスポーツ施設もあります。

アニメ映画「となりのトトロ」に登場する家を実物化した
「サツキとメイの家」は、要予約の人気スポットです。

さらに、スタジオジブリと愛知県は愛・地球博記念公園に、
スタジオジブリの映画の世界観を表現した「ジブリパーク」を整備。
2022年秋の開業を目指しています。

「青春の丘エリア」、「ジブリの大倉庫エリア」、「どんどこ森エリア」
の3つのエリアが2022年秋に開業予定。
その後、「もののけの里エリア」、「魔女の谷エリア」が開業する予定です。
全国的な注目スポットとなることが期待されます。

 

大学

長久手市には大学が多く立地しています。
市内には愛知県立大学、愛知県立芸術大学、愛知医科大学、
愛知淑徳大学(長久手キャンパス)などのキャンパスがあります。
 
長久手市はこれら4つの大学と包括的な連携協定を締結しており、
市内各所への芸術作品設置事業や、各種公共サイン類のデザイン、
小・中学校への学生派遣事業、各種委員会への大学教員の参加など、
さまざまな形で大学と連携した事業を行っています。

 

発展する条件が揃っているエリア

長久手市は国内では珍しく、
人口が増え続けており、平均年齢も若いエリアです。
そして、商業施設の充実、魅力的な公園、地域と連携する大学と、
環境やさまざまな社会資本に恵まれています。
長久手は東海地方屈指の発展する条件が揃っているエリアだと言えます。

 

<参考資料>
・長久手市公式ホームページ
 https://www.city.nagakute.lg.jp/index.html
・ながくての統計
 https://www.city.nagakute.lg.jp/soshiki/shichokoshitsu/johoka/2/2/1866.html
・日本経済新聞電子版 2018年2月2日 「38.6歳 平均年齢が
 「日本一若い」愛知県長久手市(数字で知るナゴヤ)」
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26486950S8A200C1940M00/
・イオンモール長久手 公式ホームページ
 http://nagakute-aeonmall.com/
・愛・地球博記念公園(モリコロパーク)
 https://www.aichi-koen.com/moricoro/
・中日新聞2018年4月26日16面「ジブリパーク 
 知事『未利用地を有効活用』 万博のレガシー発信」
・子ども急増「日本一若いまち」愛知・長久手のまちづくり
 https://news.yahoo.co.jp/feature/835
・FASHION PRESS https://www.fashion-press.net/news/39343
・長久手市 大学連携
 https://www.city.nagakute.lg.jp/tatsuse/ct_daigaku_renkei.html
・OKB総研「良好な住環境を活かして発展を続ける日進市・長久手市」
 http://www.okb-kri.jp/_userdata/pdf/report/149-4.pdf

 

 

【企画・編集】名城企画株式会社 × 東海最前線(タイアップ連載企画)
※本原稿は東海最前線 編集部の責任で執筆しています。

企画:名城企画株式会社2005年に名古屋市東区で開業した不動産会社。
不動産売買事業、不動産仲介事業、パーキング事業(名城パーキング)、
不動産管理事業、賃貸仲介事業(ホームメイト事業)、太陽光発電事業の6事業を展開。
地元名古屋の総合不動産企業としてお客様の要望にこたえるため、
大企業の組織的な考えにとらわれない柔軟なサービスを提供しています。

 ・名城企画株式会社:http://www.meijokikaku.jp/ ・名古屋・東海収益不動産NAVI:https://www.nt-navi.jp/


著者・編集:
東海最前線 編集部


写真

南谷有美 フリーランスのカメラマン/ライター
2018年4月に認可外保育園長を退いてから、各地を巡る旅人に。
リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活している。