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東海最前線

東海地方の不動産・注目エリア(3)星ヶ丘

東海地方の不動産の注目エリアを紹介する連載、
第3回目は、星ヶ丘をご紹介します。

星ヶ丘は、さまざまな「住みたい街ランキング」などで
常に上位に挙げられる人気の住宅街です。

椙山女学園大学や愛知淑徳大学のキャンパスがあるため学生も多く、
星が丘テラスや星ヶ丘三越を中心とした商業エリアは
おしゃれでにぎわいがあります。

名古屋市営地下鉄東山線によって名古屋都心へのアクセスも良く、
また、名古屋高速2号東山線の四谷ICや、
東名高速道路の上社IC・上社南IC・本郷ICにも近いです。

今回は、星ヶ丘の魅力をご紹介します。

 

“星に最も近い場所”だから「星ヶ丘」

週末には行き交う人で賑わう星ヶ丘。
今からは想像できませんが、その昔は猪狩りや鹿狩りをするような
林の広がる環境でした。明治時代に開墾が始まり、
水田ができ、街道沿いに茶店ができたものの、昭和初期には
わずか13戸の住宅があるだけのエリアでした。

星ヶ丘が変貌を遂げたのは戦後のことです。
戦後の復興で、住宅公団などによる住宅建設が進み、
このエリアにも大規模な団地ができることになりました。

1956年(昭和31年)に「公団星ヶ丘住宅」
(星ケ丘駅東側に広がる団地で、現在の「アーバンラフレ星ヶ丘」)
の建設が始まりました。

建設にあたり、住宅公団がエリアの名前を命名。
当時、名古屋市の住宅団地のなかで最も高い場所にあったことから、
「星に最も近く、輝く星の美しい丘」という意味を込めて
「星ヶ丘」という地名がつけられました。

アーバンラフレ星ヶ丘

 

椙山女学園大学と愛知淑徳大学

名古屋では「御三家」と言われてきた3つの名門女子大学、
椙山女学園大学、愛知淑徳大学、金城学院大学でした。
星ヶ丘には椙山女学園大学と、愛知淑徳大学の星ヶ丘キャンパスがあります。

椙山女学園大学は1949年に女子大学として千種区山添
(椙山女学園中学校・高等学校がある場所)に開設され、
1962年に星ヶ丘に移転しました。
現在は、生活科学部、国際コミュニケーション学部、人間関係学部、
文化情報学部、現代マネジメント学部、教育学部、看護学部の7学部と
大学院の生活科学研究科、人間関係学研究科、現代マネジメント研究科、
教育学研究科の研究科を要する総合大学です。

椙山女学園大学

愛知淑徳大学は、まず1961年に愛知淑徳短期大学が
星ヶ丘(千種区桜ヶ丘)に設置されました。
1975年に愛知淑徳大学が女子大学として長久手市に設置され、
1995年に男女共学化しました。

2002年に愛知淑徳短期大学が廃止され、愛知淑徳大学に一本化。
星ヶ丘にあった愛知淑徳短期大学のキャンパスは
愛知淑徳大学のキャンパスとなりました。

愛知淑徳大学は、現在は大学9学部13学科、大学院5研究科
を擁する総合大学となっています。
星ヶ丘キャンパスには交流文化学部、ビジネス学部、
グローバル・コミュニケーション学部の3学部と、
大学院のグローバルカルチャー・コミュニケーション研究科、
ビジネス研究科があります。

愛知淑徳大学

 

星ヶ丘三越の戦略は、“日常と地元密着”

全国的に消費者の百貨店離れが進み、売上が減少しています。
名古屋では近年は「ジェイアール名古屋タカシマヤ」だけが売上を伸ばしており、
他の百貨店は軒並み売り上げを落としていました。

その中で、「星ヶ丘三越」地域住民に向き合った独自路線の戦略で注目されています。

星ヶ丘三越

星ヶ丘三越の品ぞろえは、栄や名駅の百貨店とは異なります。
高級ブランドは扱わず、その代わりに、地元住民が上質な日常を送るための、
食料品や暮らし関連の売り場に力を入れています。

近隣エリアの主婦からは、「地下の食料品売り場では、
生鮮食品が他のスーパーとそう変わらない価格で買える」という声が聞かれます。
他の百貨店が苦戦する婦人服の売り上げも好調で、
「ちょっといい普段着が欲しい」という女性客のニーズをとらえています。

 

星ヶ丘の交流拠点「星が丘テラス」

2003年に誕生したショッピングセンター「星が丘テラス」は、
南北を走る道路の両側を挟むようにガラス張りの建物が並び、
4階建てのイーストと2階建てのウエスト、新館のザ・キッチンに分かれています。

星ヶ丘テラス ザ・キッチン

星が丘テラスのテナントには、おなじみのブランドのほか、
手づくりや、手入れをすることでモノを長く使うライフスタイルを
意識した店舗が集まっています。中には名古屋で唯一の店舗もあります。

施設は通路が広く、オープンスペースも豊富で開放感があり、木々や花壇も豊富です。

星が丘テラスは買い物を楽しむ場所だけでなく、
地域の交流拠点として、地域の人が参加できるイベントを頻繁に開催しています。
コミュニティールームではカルチャースクールや講演会などが行われています。
また、椙山女学園大学や愛知淑徳大学とも共同イベントを行っています。
このような交流の場があることも、星ヶ丘の魅力を高めています。

星が丘テラスの街づくりは全国的に評価され、
BCS賞(建築業協会賞)(2006年)や日本SC大賞景観賞(2008年)
など街づくりの賞を受賞しています。

名古屋を代表する魅力的なエリアである星ヶ丘は、
良好な地域コミュニティが維持されることで、
今後もさらに魅力が高まっていくのではないでしょうか。

星ヶ丘駅前

【出典】
・名古屋市計画局(1992)「なごやの町名」
・星ヶ丘学区(千種区)の紹介
 http://www.city.nagoya.jp/chikusa/page/0000080954.html
・椙山女学園大学 https://www.sugiyama-u.ac.jp/
・愛知淑徳大学 https://www.aasa.ac.jp/
・星ケ丘三越、「好循環」の訳 中日新聞WEB版2017年1月2日付
 http://opi-rina.chunichi.co.jp/topic/20170120-1.html

 

【企画・編集】名城企画株式会社 × 東海最前線(タイアップ連載企画)
※本原稿は東海最前線 編集部の責任で執筆しています。

企画:名城企画株式会社
2005年に名古屋市東区で開業した不動産会社。
不動産売買事業、不動産仲介事業、パーキング事業(名城パーキング)、
不動産管理事業、賃貸仲介事業(ホームメイト事業)、太陽光発電事業の6事業を展開。
地元名古屋の総合不動産企業としてお客様の要望にこたえるため、
大企業の組織的な考えにとらわれない柔軟なサービスを提供しています。
 ・
名城企画株式会社:http://www.meijokikaku.jp/ ・名古屋・東海収益不動産NAVI:https://www.nt-navi.jp/


著者・編集:
東海最前線 編集部


写真
南谷有美 フリーランスのカメラマン/ライター

2018年4月に認可外保育園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活している。